本と対話と哲学と

テツドク!@東京のアーカイブ

2019年5月5日 ヘーゲル『精神現象学』

日時:   2019年5月5日 14時30分~16時30分

場所:   東京ウィメンズプラザ(渋谷)

講師:   中岡 成文さん

テーマ:  自由を突き詰めると恐怖政治になる

参加人数: 12名

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参加者のコメント

・難しかった。フランス革命に対するヘーゲルの考え方が垣間見えたと思う。
・わからないことが少しわかった気がする。

・初めに配られた「テツドクにご参加の皆様へ」がとても励みになる。

ヘーゲルが難しいので、先生の話が長いのは良かった。

・うまく対話ができる工夫も必要では。

・難解なテキストだが、先生の説明と皆さんの質問と先生の回答によって、ヘーゲルが少し近づきました。

ヘーゲルを読むことに恐ろしさを感じていたが、少し安心を感じた。

・視点をずらしながら語ること、疎外を肯定的に考えるのに、精神現象学を使いたい。

 

参加者からリクエストのあった哲学者・本・テーマ

・ルソー

ルーマンヘーゲル

ヘーゲル

・カント『判断力批判

ニーチェ

・現代哲学

・日本の哲学者

 

★概要

満足度は92%、とても満足の割合は25%となかなかの高水準だった。

一方、「難しい」の回答割合が64%と難解をもってなるヘーゲルシリーズの中でも、高難度だったことが伺える。

今回は、いつものヘーゲルシリーズより解説にかける時間が短く、解説と討論の時間配分が5分5分だった。

相対的に解説の時間が短くなった分、難しいとの印象が強くなってしまった可能性はある。

 

満足度が高く、参加費の割安感もいつもよりあったことを考えると、多少解説時間が短く、理解が追い付かなくても、討論時間が十分とれれば、コンテンツのクオリティは確保できると言えるかもしれない。

 

討論が例によって、ほぼ「質疑応答」になってしまったのは、テキストとテーマの難解さを考慮すると、仕方なかったのではないかと思う。

 

難しい質問と易しい質問のレベルにかなり差があったことから、参加者によっては自由に意見を述べるのに躊躇する雰囲気が出てしまったかもしれない。

 

討論内容のレベルの平準化、テーマの共有化は永遠の課題と考えられる。