日 時: 2017年12月10日 15時~17時
場 所: アーキシップライブラリー&カフェ(横浜・関内)
講 師: 梅田 孝太さん(上智大学)
テーマ: 『ツァラトストラはこう言った』から「超人とおしまいの人間」について
参加人数:15名
参加者のコメント(抜粋)
・これからも知らない哲学書を紹介してください。
・場所が狭かった。
・永劫回帰と超人との関係を知ってみたいと思いました。
・ニーチェ理解が深まりました。
・新しい発見がありました。楽しかったです。
・ニーチェと吐き気というタイトルで本を書いてほしいです。
・議論のレベルが高いけど、興味深かったです。
・同じテーマでもう一度やってほしい。
・言葉の定義があいまいだと議論するのが難しい。
・ニーチェの知らなかった側面を知ることができて、大変有意義だった。
・活発に発言があって、面白い会だった。
参加者からリクエストのあった哲学者・本・テーマ
・カント『判断力批判』、アリストテレス『形而上学』、ニーチェ、オルテガ、デカルト『方法序説』
★概要
参加者は15名を数え、盛況だった。
前回と同様、事前に定員に達したため、参加希望者を断ることとなった。
アンケートでは、テツドクに以前から参加しているので参加した、との回答を寄せた参加者が2名あり、常連参加者が徐々に増えつつあることがうかがえる。
満足度は前回のニーチェと同様、かなりの高水準だった。
満足度をふつうにチェックした参加者は、会場が手狭だった点を指摘していたので、講義や議論の内容よりも、環境に問題を感じていたと考えられる。
前半は講義、後半は質疑応答から議論へという流れで、スムーズに予定通り進行した。
参加人数が多かった分、全員に発言機会があったわけではないが、発言者が少数に偏るということもなく、ある程度多様性は確保できていた。
アンケートでも指摘があった通り、用語(超人)の定義が難しく、これが議論の進行に悪影響を及ぼした面は否定できない。
こうした専門用語の障壁から、問題意識が参加者の間で共有されにくくなり、共通の議論ができなくなるという構造的な問題は、哲学対話では不可避だと思われる。
この問題に関しては、比喩や日常感覚を絡めて、うまく着地できる方法を手探りで探していくしかないのではないか。
常連の参加者が増えつつあることはコンテンツが評価されている証でもあるが、新規参加者の参加障壁が高くなってしまう懸念もある。