日 時: 2017年11月3日 14時30分〜16時30分
場 所: 大田区民プラザ
講 師: 三浦 隆弘さん(椙山女学園大学)
テーマ: アーレント『活動的生』から「政治とは何か」について議論する
参加人数: 15名
参加者のコメント
・新しい視点が持てたような気がする。
・家族が機能している自律した大人でないと、政治はできないとわかった。
・難しかった。講師の方はもちろん、参加者の意見も参考になった。
・想像していたより、アーレントの政治は、広い意味でとらえられるようなものだと感じました。理想的な政治の定義であり、自分の考え方に近いと感じた。
・アーレントの政治のイメージが少しつかめた。いろんな方の意見が出て、活発に議論できて、大変面白い会でした。
・政治とは自由であるという話で政治が身近なものに感じたが、ならば絶対的他者とみるためにはどうすればいいかわからず、改めて難しいと感じた。
・事前に読んで疑問に思った箇所をすべてとばされてしまったので、消化不良だった。
参加者からリクエストのあった哲学者・本・テーマ
・人権
・カント『判断力批判』
・カント
・オルテガ『大衆の反逆』
★概要
参加者は15名を数え、盛況だった。
参加動機=関心事における哲学者(アーレント)のスコアが80%と直近10回平均34.8%、および前回3回目アーレントの28.9%に比べ、大幅に高かった。
先々月(9月)にNHKの人気番組「100分で名著」でアーレントの特集をしていたので、その影響があったものと考えられる。
結果的に、今回のテツドクにはアーレントに興味の持つ参加者が多く集まった。
珍しく、「不満足」と回答を寄せた参加者があった。
参加者が15名と若干多めで、範囲が絞られるテーマ(政治とは何か)よりも哲学者への関心の高い層が多かったことを考えると、コンテンツを参加者それぞれのニーズに合わせるのは難しい環境だったといえる。
参加者の感想からは、アーレントに関して理解が進んだことに対する評価が高かったが、対話に関する評価がほとんどなかった。
最近のテツドクの傾向として、参加者同士の対話よりも、講師との質疑応答という方向への流れが強くなってきている。
参加者のニーズが対話による偶発的な(即興的な)意見の交換よりも、より学究的な主張の解明・仮説の修正等に偏ってきている。
自然の流れとしてそのような傾向が強化されているともみなせるが、テーマや議論の内容が日常感覚から離れすぎるのもカフェフィロ本来の目的から外れるのではないか、との危惧も感じる。