本と対話と哲学と

テツドク!@東京のアーカイブ

2017/9/23  ライプニッツ『動物の魂』

日 時: 2017年9月27日 15時〜17時

場 所: 横浜関内 アーキシップライブラリー&カフェ

講 師: 佐々木 能章さん(東京女子大学

テーマ: ライプニッツ『動物の魂』から自然の多様性について考える

参加人数: 14名(アンケート回答者12名)

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参加者のコメント

・話を聞くだけでも、とても面白かったです。

・前半の概論だけでももっと話を聞きたかった。後半、表象、知覚、理性、魂等々の意味を共有したうえで、対話できたらと思った。

・非常に面白い会だった。

・もう少し対話をしてみたかったです。

・非常に理解したいと思っていたライプニッツの著作をとても分かりやすく解説していただき、勉強になった。

・専門家の方のお話を聞ける貴重な機会で良かった。

・哲学的な興味を持つ方がもっと多くなればと思います。

・これからもまだ知らない哲学者の人の話を聞きたいです。

・曲がりなりにも対話に参加できて良かったです。

・対話時間が短くて残念。

 

参加者からリクエストのあった哲学者・本・テーマ

アレント

ライプニッツ

・スエデンボルグ

・ロシア哲学

・『判断力批判

・『形而上学

 

★概要

初動の集まりは悪かったものの、開催時前には参加希望者は14名を数え、参加者募集打ち切りになった。

 

アンケート回答者は12名と2名分欠損したが、満足度は非常に高かった。

 

同程度に満足度の高かったマルクス・アウレリウスの回は参加人数が11名と比較的少人数で、対話のしやすい環境だったことから、感想では対話・議論ができて良かったという評価が高かったが、今回は感想では対話に対する評価はさほど高くないにもかかわらず、全般的な印象は良かった。

 

マルクス・アウレリウスの回と今回の類似点は難易度の項目で、どちらの回も「難しい」から「やや易しい」まで幅広いポイントに参加者のチェックが入っている。

 

両方の回に言えることだが、解説、対話どちらの時間でも硬軟織り込んだバラエティに富んだ論旨の発言が多く、聞き手にとっては理解しやすいポイントを見つけやすかったのかもしれない。

 

今回、参加者の感想からは特別に素晴らしかったとの指摘は見当たらなかったが、個人的には導入部でのライプニッツのひととなりに関する解説が面白く、そこから終始リラックスした雰囲気で進行できたのが良かったのではないか、と思う。

 

前半の解説がよくまとまっていたのに対し、後半の対話は照準があいまいで総花的になってしまったのは、いつものことではあるが、これは単に時間が足りないだけなのか、テーマの設定がまずいのか、素材が難解すぎるのか、判断しかねるところではある。

 

ただ、全般的に感想を概観すると、対話に対する需要はどの回でも高い(毎回対話の時間が足りないという指摘がある)ので、あきらめずに良い方法を手探りしていくしかないのではないか、と思う。