本と対話と哲学と

テツドク!@東京のアーカイブ

2016/3/6 ハンナ・アーレント『活動的生』2回目

日 時: 2016年3月6日 15時~17時

場 所: 神保町 カフェ・クラインブルー

テーマ:  アーレント『活動的生』を読む(第2回)

講 師:   三浦 隆宏さん(椙山女学園大学

参加人数: 10名

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参加者のコメント(抜粋)

・実際のテキストを読みながら説明していただき、理解しやすかった。

・家に帰り、夫と話を続けます。話したいことがたくさん生まれました。

・少し観念的だった。

存在論から導かれた哲学的な問いを一緒に考えてみたい。

アーレントが「社会」に対して否定的な態度をとっている理由がわからない。

・公的・私的ということについて、現在の社会問題とからめて楽しい議論だった。

・匿名性に対する議論がなかったのが少し残念だった。

 

参加者からリクエストのあった哲学者・本・テーマ

サルトル

マルクス

アーレント

アリストテレス形而上学

岩井克人

 

★概要

事前の参加希望者は多かったものの、当日キャンセルが相次ぎ、結局参加者は10名と少人数だった。

 

今回の進行は、進行役から講師への自己紹介を兼ねた質問、テキストの輪読、講師の解説、参加者の対話、という順番で行われた。

 

時間配分は講師の解説までが半分で、あと半分は参加者の対話の時間に充てられた。

 

今回は「解説が短くて分かりにくかった」や「対話の時間が短かった」などといった不評はコメントになかったことから、前回のアーレントの回よりも時間配分は適切だったと考えられる。

(前回は上記のような不満コメントが計7件あった。)

 

講師のほうでも時間配分を気にされているように感じられた。

 

対話はおおむね、SNSなどが浸透する現在社会でアーレントの見解はどう適用されるのか、といったテーマで進行した。

 

対話自体はほぼ参加者全員に発言機会があり、うまくいったように思えるが、テキストの読み込みの甘さを指摘する声(アーレントのいう「社会」の定義について)も聞かれた。

 

なお、「夫と話したいことがたくさん生まれました。」というコメントは、テツドクの開催趣旨として、100点満点の評価をいただいた、と思う。