本と対話と哲学と

テツドク!@東京のアーカイブ

2016/5/8 ヘーゲル『精神現象学』2回目

日 時: 2016年5月8日 15時~17時

場 所: 神保町 カフェ・クラインブルー

講 師  : 中岡 成文さん(大阪大学

テーマ : ヘーゲル精神現象学』から「不幸な意識」を読む

参加人数: 14名

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参加者のコメント(抜粋)

・2回目の参加だったが、非常に刺激的な回だった。

・哲学初学者だが、内容の深さに驚いた。

・最後まで講義が聞きたかった。彼岸の契機って何?

・中岡さんのレジュメがすごかった。(すごく良かった。)(2名)

・不幸なことって悪くないかも、と思った。

・いろいろもやもやしたイメージが出たが、まとまらず、でもそれを楽しめた。

・欲望されないものに意味があるのかなと感じました。話は分かりやすかった。

・現代は「うつろわぬもの」への気持ちが強くなる気がしている。

 

参加者からリクエストのあった哲学者・本・テーマ

レヴィナス

・時間についてのテーマ

フーコー

アリストテレス形而上学

・政治・公共哲学

 

★概要

満足度はかなりの高水準だった。

 

情報源として「その他」を挙げる参加者が4割弱と過去最高だったのは、口コミやカフェフィロに関するマスメディアの報道が影響した可能性が考えられる。

 

参加年齢層と性別が過去の例に見ないほど均等に配分(多様化)されていたのも、情報源の変化と関係があるかもしれない。

 

講師のレジュメを中心に講義から質疑応答という流れで時間がなくなってしまい、対話の時間がほとんどとれなかった。

 

この構成は満足度やコメント内容から考えると、肯定的な結果を生み出したといえる。

 

一方、(カフェフィロの)新聞記事を見てきた参加者が「講義を最後まで聞きたかった」との回答をよせていたが、カフェフィロが「哲学対話」を標榜する以上、「講義」を中心に構成し、それが目的で参加する人が増えていくのは必ずしも望ましい傾向ではない、という見方もできる。

 

参加者の情報源が多様化する現状で、多様化するニーズ(何を求めてくるのか)にどう対応していくかは、今後の課題になるだろう。

 

なお、前回のヘーゲルからの継続参加者は2,3割程度だったと思われる。