本と対話と哲学と

テツドク!@東京のアーカイブ

2016/1/30 ヘーゲル『精神現象学』

日 時: 2016年1月30日 15時~17時

場 所: 神保町 カフェ・クラインブルー

テーマ: ヘーゲル精神現象学』より「主と僕」を読む

講 師: 中岡 成文さん(大阪大学

参加人数: 12名

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参加者のコメント(抜粋)

テクニカルタームをどの程度使用していいのか?のルールがあっても良いかも。

・観念的で難しかった。

・とても面白い会でした。多くの方の発言があって良かった。

・全く予備知識がなかったのですが、とても勉強になった。

・共通するテーマが定まらなかったので、議論が深まらなかった。

・難しい。

・学生時代を思い出して楽しかった。

・初参加でなかなか発言できませんでしたが、面白かった。

 

参加者からリクエストのあった哲学者・本・テーマ

アーレント

・ルソー

サルトル

・仏教

ラカン

キルケゴール

・カント(2名)

アリストテレス

 

★概要

参加者のコメントで「難しかった」との指摘が目立った。

コメントで「テクニカルタームの使い方」に関する指摘があったように、専門的な質疑が最初にあったのは、他の参加者の参加/発言のハードルを高くしてしまった面があるかもしれない。

 

具体的には、今回のテーマ(主と僕)以外のヘーゲル哲学の全体像から「ヘーゲルはそういうことを言っていない」といった批判を構成するやり方は専門家的であり、経験ベースで語ることを前提とした一般参加者の感度とは温度差があったものと考えられる。

 

今後、一般レベルの議論を優先するために、導入部で専門家的質疑を禁止する旨を伝えることは可能だが、そうすると逆に哲学慣れした参加者の発言を委縮させることになる。

 

一定のルールを提示して、参加者全員に理解が共有される方向で仕掛けるやり方が妥当かと思われる。

 

今回は前回からの参加者が何人かいた。アンケートでも次回ぜひ参加したいという書き込みがいくつか見られたことから、テツドクの企画がある程度浸透しているように感じられた。

 

なお、今回はインフルエンザが流行中の企画であり、講師の体調も万全ではなかったようなので、内容に多少影響があった可能性はある。