本と対話と哲学と

テツドク!@東京のアーカイブ

2018年2月4日 ヘーゲル「精神現象学」5回目

日 時: 2018年2月4日

場 所: 中央区 佃区民会館 14時30分〜16時30分

講 師: 中岡 成文さん(元大阪大学

テーマ: 「愛なき世界」はこうして始まった

参加人数: 16名

f:id:mitajiro:20200211203220p:plain

f:id:mitajiro:20200211203232p:plain

f:id:mitajiro:20200211203244p:plain

 


f:id:mitajiro:20200211203253p:plain

 

f:id:mitajiro:20200211203329p:plain

参加者のコメント(抜粋)

・参加前に適当な図書を紹介してほしい。

・土曜日開催希望。

・初めて参加した。平易な解説で自分でも理解しやすかったが、難しい面もあった。とてもためになりました。

・自己主義、社会主義、愛とは?、いろいろ考えさせられた。

・講義が大変面白く、わかりやすかった。自分で読んでいるだけでは、とても理解できないことも、理解できた。質問のレベルが高く、さらに理解が深まった。

ヘーゲルを読むと、きつい現代の目で見てしまうことを改めて思い至り、ヘーゲルの理解から解き明かしていただいて有難かった。

・対話の時間がなかったのは残念。開催側で事前にタイムコントロールできないものか。

・最初の25分(講師の私事?)は不毛だった。講師のレクチャーを1時間におさめて、後半の議論の時間を確保してほしい。

・15人以上参加のあるカフェで、100分以上の講義だと参加者の意見に触れることができない。これでは通常のカルチャーセンターと同じではないか。

 

参加者からリクエストのあった哲学者・本・テーマ

フッサール

レヴィナス

ドゥルーズ

・君たちはどう生きるのか

ニーチェ

ギリシア悲劇

 

★概要

満足度は過去平均を若干下回った。

今回は講義時間の長さ(議論時間の短さ)を指摘する意見が複数あったので、その辺りが満足度に影響を与えたと考えられる。

 

一方、参加費のスコア(とても安い、高いをそれぞれプラス、マイナス2ポイント、安い、高いをそれぞれプラス、マイナス1ポイントとして算出)はプラス3であり、これは過去最高に割安感の高い結果だった。

 

参加者コメントでも、講義によって理解が進んだと評価する声もあり、充実したテキスト解説も含め、ヘーゲル理解の内容としては評価されたと考えて、差し支えないだろう。

 

講義及び議論の時間配分に関しては、議論のやり方(ヘーゲルのような難度の高い素材ではどうしても質疑応答形式になる)も含め、再検討の余地はあるが、参加者によって興味の配分が異なるので、簡単に答えが出る問題ではない。

 

ただ、カフェフィロが本来のターゲットとする「参加者同士の議論」という目的は、しっかり堅持していく必要はあるだろう。