日 時: 2017年5月7日 15時〜17時
場 所: 神保町 カフェ・クラインブルー
講 師: 中岡 成文さん(大阪大学)
テーマ: ヘーゲル『精神現象学』の第6章A「真の精神、人倫」から運命の影うすい現代を考える
参加人数: 12名
参加者のコメント(抜粋)
・自分では本を読んでも理解できなかった内容を、シンプルな言葉でわかりやすく解説していただけて良かった。発現する機会をつくっていただけたことも良かったです。
・ヘーゲルの指定箇所読んだとき何回読んでもチンプンカンプンだった。
・テツドクにきて少しこの文章が自分の中で咀嚼できた気がする。
・中岡先生の本音的な言葉をたくさん聞くことができ、大変興味深い内容でした。
・ヘーゲルの現代的意義について再考した。3時間にできないか。
・一人ずつ意見する機会があって、緊張した。
・内容が良く理解できずに、悩みっぱなしだった。(同様の意見が3)
・言葉を丹念に解説していただいたので、内容が理解できた。
・一人一人に発言を促してくださったのが良かった。
・困難な中にも何か得るものがあると思う。
参加者からリクエストのあった哲学者・本・テーマ
・「法哲学」
・メルロ・ポンティ
・カント『判断力批判』
・愛・性・アート
★概要
当初は参加者の集まりが悪かったが、最終的には12名開催と平均的な参加者数に落ち着いた。
アンケートを集計し始めて以来、初めて20代の参加者がゼロだったのは、開催日がゴールデン・ウィークの最終日だったことと関係しているかもしれない。
内容の評価に関しては「難しかった」とする意見が過去最高だった。
しかし、難しかったが何とか手がかりをつかめそうだとするコメントが複数あり、少なくとも幾人かにはヘーゲル読解のモチベーションにつながったと考えられる。
今回、初めて参加者全員に発言機会が設けられた。良かったとするコメントが2名、緊張したとするコメントが1名で、概ね好評だった。
参加者によって理解度の深さがマチマチなので、全員で一つのテーマを掘り下げるよりも、一人ずつが理解を深める個別的な質疑のほうが合理的なやり方だったといえる。
ただ、このやり方だとテツドクの標榜する「対話」になりにくく、「講座」のようになってしまう危険性はある。
個人的には絶対的な時間が足りないのではないか、とするコメントに同意したい。