本と対話と哲学と

テツドク!@東京のアーカイブ

2014/12/14 パットナム『孤独なボーリング』

日 時: 2014年12月14日 14時~16時30分

場 所: 目黒区自由ヶ丘 自由が丘グリーンホール

テーマ:  地域社会で生きるとは

講 師:  神原 理さん(専修大学

参加人数: 10名

 

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参加者のコメント抜粋

・新しい視点(視野)、思考が広がった。(同様意見4名)

・若い人の考えが聞けて良かった。

・少し難しかったが、コミュニティと社会資本を絡めて考えられた。

・参加者の生活体験に基づいた話は参考になった。

・地域参加は正しいという風潮を感じていたので、いろんな考えがあると聞けて新鮮だった。

・社会資本の概要が分かった。

 

 

参加者からリクエストのあった哲学者・本・テーマ

・ボランティア

ヘイトスピーチ

・多文化共生

・仏教

・薄い本(?)

 

 

概要

参加者コメントから推察すれば、テキストの吟味ではなく、各参加者によって語られた体験が議論の内容に対する評価基準になったように見える。

 

実際にこれから社会関係資本NPOを立ち上げる予定の参加者もいて、現場に生かせる情報交換の場としても役立った面はあるだろう。

 

議論が進行するに従い、社会関係資本とは何か?という問いが度々俎上に上がった。

それは個人を起点に構想する(ネットワーク状の)ものなのか、地域社会など既存の組織を起点にするものか、といった構造的な論点から、人を引き寄せるために何が必要なのか、役割(の割り当て)が必要なのか、楽しさが必要なのか、といった機能的な論点まで幅広く議論された。

 

テキストとして指定されていた「孤独なボーリング」を通読してきた参加者はほとんどおらず、テキストの内容が議論される時間はあまりなかった。

 

今回は実学がテーマだったので、参加者の興味はテキストよりも体験に傾いていた、と考えられる。